A Tribute to Antonio Carlos Jobim from Chika Ueda プロフィール仕事
ジョビン・マイ・ラヴリンク
インタビュースケジュール

Jobim My Love

| The Band | Schedule |


「イパネマの娘」、「おいしい水」、「ワン・ノート・サンバ」等の大ヒット曲を残したアントニオ・カルロス・ジョビンは、ボサノバの産みの親として、また今世紀最もロマンチックなメロディを産んだコンポーザーとして、未だに94年12月8日、67歳の早過ぎる死を惜しむ声は後を絶たない。

ジョビンは1986年7月末から8月にかけて、生涯たった1度だけの来日公演を果たしており、その時ジョビンと親しく語り合う機会を得た上田力は、「誰がやっても同じならボサノバの意味はない」というボサノバについてのジョビン自身のメッセージに深い感銘を受け、以来、ジョビン作品への並々ならぬ傾倒が始まった。

"Jobim My Love"は長年における、そんな上田力の夢を意を同じくする仲間達と共に実現させた日本では(いや世界でも)初めての、約300曲といわれるジョビンの全作品の完全演奏を目指すシリーズ・ライブで、1997年6月22に記念すべき初回の幕を開けた。

"Jobim My Love"の聴きどころは、「誰がやっても同じならボサノバの意味はない」というジョビンの意志を受け継いだ上田力のオリジナル・アレンジにあり、まさにアントニオ・カルロス・ジョビンの世界でありながら、それが同時に上田力の世界でもあるというユニークでポップな演奏にある。彼らの奏でるメロディはすでにじわりじわりと高い評価を定着させつつある。

この"Jobim My Love"について上田力自身はこんな風に語っている。「ライフワークなんて言うと妙に気負っているみたいで嫌なんだが、このペースで300曲こなしきるには、まずどれだけのアイディアと時間の先取りが出来るかが勝負。となると逆に、ライフ・ワークという意味がとてもスリリングなエクスタシーになってくるんだよネ…」


c 2002 Space Nova